PADMの故障について

スポクロは魅力的ではあるがリスクもある!?

引用元:ポルシェジャパン

ポルシェ 911の中古車を見ていると、様々なオプションが装着されています。
そのオプションにより価格にも違いが出てきますが、「スポクロ(スポーツクロノパッケージ)」の有無で悩まれる方も多いのではないでしょうか?
スポーツカー本来の性能を引き出すには「必要」という意見もあれば、サーキットを走らないなら「不要」という意見も。

確かに、ポルシェ 911は「素」の状態でも充分すぎるほどの性能を持った車で、サーキットを全開で走る機会でもなければその性能を100%発揮することはほぼ不可能なんじゃないかと思っています。
そう考えると僕にはスポクロは「不要」という結論になるのですが、性能だけではなくダッシュボード上にある「時計」の存在も大きく、それがあるだけで「スポーツカー(ポルシェ)に乗ってる」と視覚的にも感じることが出来てテンションも上がりそうな気はします。
なら、やっぱりスポクロ付けとく?と思ってしまうのですが、ネット上で少し気になる情報を目にしたので調べてみました。

それが「PADMの故障」です。

このPADMは「Porsche Active Drivetrain Mount」の略だそうで、スポクロとセットで装着されているもののようです。
991、981、982で採用されており、991の場合だとエンジンマウントが「油圧マウント」になっており、コーナリング時のGなどをセンサーで常時監視しながらマウントを常に最適の状態にしているのだそう。

上の図は「991」のパーツリストですが、「油圧マウント」が左右に各1ヶあります。
この2つのうちどちらかが壊れると「故障PADM」との警告が表示され、修理方法としてはパーツの交換以外に方法はないようで、その費用は工賃などを含めるとだいたい30万円。
新品パーツを使うか、中古のパーツを使うか、どこで修理をしてもらうかなど、それによっても金額は違ってきますが、それでも大きな出費であることに変わりありません。

それを考えると「スポクロなし」でいいかなと考えてしまいますね。

997は大丈夫なのか?

「PADM」はスポクロとのセットで991、981、982で採用されていると書きましたが、997のパーツリストを調べてみたところ、997でも同様の「油圧マウント」が存在していました。
ですが、991世代では左右にある油圧マウントが、997では1つのみでした。
さらに一世代前の996では油圧マウントが見当たらなかったので、997で新たに採用され、991で進化したもののようですね。
(ただし、992ではPADMはなくなっているようです)

997型の後期モデルが気になっている僕にとって、997でもPADMの故障が起こるのかは非常に気になるのですが、ネット上で見る限り997でのトラブルは見つけられず、だからといってゼロではないと思いますが、991に比べるとその確率は圧倒的に低いのかもしれません。
まさか、故障していても警告が出ないなんてこともあるのでしょうか???

いずれにせよ、997型後期を購入するのであればスポクロの有無による故障の差はそれほど気にするポイントでもないのかなというのが現時点での考えです。

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