日常的な使いやすさならマカンに軍配?
引用元:ポルシェジャパン
ポルシェを買おうと思い立って約1ヶ月、911についてあれこれ調べていますが、ふと「マカンという選択肢もありか?」と考えました。
昨日、車で出かけていたときのこと、けっこうな雨が降っていてあまり視界はよくなかったのですが、少し先の交差点で信号待ちをしている車があり、僕はゆっくりと近付いていったのですが、かなり離れている段階で「あれはマカン?」と思いました。
というのも、ブレーキランプの光り方がポルシェがヘッドライトに採用する「4灯式」になっていたからで、「この光り方はポルシェ?しかもSUVっぽいということはマカンか」そんな思考が一瞬で巡ったようです。
引用元:STUTTCARS
予想通り信号待ちで後ろにつくと、それは白のマカンでした。
911に比べるとマカンやカイエンは街でも見かける数が多いのですが、こうして真後ろに停車してマカンを見たのは余り記憶が無く、リアフェンダーが意外にボリュームがあり一瞬カイエンかと思ったほどでした。
ちなみに、マカンのボディサイズは全長4,695mm x 全幅1,925mm x 全高1,624mmとなっており、ポルシェ911と比べると一回りくらい大きく、全高は30cmくらい高くなっています。
さらに全幅だけを見ると、1,925mmというサイズはポルシェターボの1,900mmよりさらに大きくなっているので、真後ろから見たときにあれだけのボリュームを感じたのも納得です。
正直、「マカンかっこいいな」とこのとき思ったわけで、ずっと911ばかり見ていた僕の中で「マカンもありか?」と考えるきっかけになりました。
フォルクスワーゲン トゥーランを買うときにマカンも検討しましたが、その時はまだ中古車もかなり高値で取引されており、もちろん新車はそれ以上に高価なので、予算の面で候補から消えていました。
確か、僕が以前にマカンを見ていた頃はセンターコンソールに後席用のエアコン吹き出し口がまだなかった気がします。
マイナーチェンジでそれが採用されるも、そのモデルを購入するには新車しか選択肢がなく、完全に予算オーバーでした。
自分が運転するのももちろんですが、家族を乗せることを考えると後席の快適性も車選びの基準となってきます。
そんなことを言い出すと911なんて完全にアウトになるのですが、なんとなく「911は特別」と考える僕がいて、もしかしたら家族も「911なら我慢するか」などど言ってくれるのではないかと淡い期待を抱いていたりします。
自分専用の車を別で所有できるくらいになればそんな悩みも消えるのですが...
今一度、マカンの中古車を検索してみると、300万円台から購入可能な個体もけっこうあります。
700万円、800万円という911ばかり見ていたのでこの300万円台がとても安く感じるのですが、それでも普通のサラリーマンにとっては充分に大きな金額で、気に入ったからといってすぐに買えるレベルのものではありません。
やはり、車というのは一般人にとっては人生の中で「家」に次いで高額な買い物だと思っていて、簡単に決められるものでもなく、じっくり吟味する必要があります。
僕がマカンを選ぶ上で必須だと思っているのが「ACC」で、これは2018年後半から日本に入ってきている2019年モデルより採用されているようです。
それほど高速道路を使う機会もないのですが、トゥーランでACCの優秀さを知ってしまった身としてはどうしても欲しい装備の筆頭になります。
ですが、この辺りになると600万円を超えてきますね。
そして、あと少し予算を出せるのであればマイナーチェンジ後の後期モデルにも手が届く金額になるので非常に悩ましいところです。
どのモデルを選ぶかは少し後回しにして日常生活におけるマカンの使い勝手について考えてみようと思います。
まず、一番に思い浮かぶのは「車高が高い」ということ。
以前、某SUVに乗っていたことがあるのですが、運転時のアイポイントの高さが運転していてすごく楽に感じました。
さらに車への乗り降りに際しても、立っている状態からそれほどお尻の位置を上下することなく横に移動する感じで乗り降りできるのもなかなか優秀だと感じました。
あとは最低地上高があるので車止めや、歩道の段差などに神経質にならずに済むので運転していて気が楽ではありましたね。
もうひとつは「4ドア」であるということ。
911を買おうなどと言っている人間の言うことではないかもしれませんが、後席に人を乗せる機会がある場合において、「2ドア」というのは不便なのは間違いありません。
昔、2ドアの車に乗っていたことがありますが、後部座席の人が乗り降りする際には運転席か助手席の人間がシートから降りる必要があります。
だいたいの場合、助手席側から降りることになるのですが、これが助手席に乗る人には不評でしたね。
そんなこともあり、自然と(強制的に?)2ドアではなく4ドアの車を選択することになるわけです。
仮に100歩譲って、運転席側から降りてもらうことになったとしても、そもそも2ドアの車の後部座席というのは快適性において4ドアにかなうわけも無く、3人以上の人間で乗る機会がある場合は4ドアの利便性が勝るのは間違いのないことだと思います。
僕ならそんな不便を強いてでも、2ドアのかっこいい車に乗りたいと考えるのですが、悲しいかな車好きでない人にその考えは通用しないようです。
ここまで見ると、やはり僕のような環境の人間が日常的に使うにはマカンのほうが有利なのかなと思います。
気になる点もある
もちろん、いいことばかりではなく、気になる点もあります。
まずはマカンの全幅です。
その全幅は1,925mmですが、911と比べると10cm以上も大きいものになります。
もちろんトゥーランと比べても約10cm大きくなり、自宅の駐車場にいれたときにかなりのスペースを占有することとなります。
また、コインパーキングなどで最大幅1,900mmというところもあり(もっと狭いところももちろんありますが)、出先で駐車場探しに苦労することになるかもしれません。
それに幅が大きいと隣の車との間隔が狭くなり「ドアパンチ」の可能性も高くなります。
ドアパンチについては苦い思い出があり、近所のホームセンターの駐車場に車を止めていて、買い物からもどると右後のドアが思い切り凹んでいたことがありました。
その日は風が強い日で、恐らく僕の隣に車を止めた人は、乗り降りの際にドアが風にあおられてそのまま勢い良く僕の車のドアにヒットしたのだと思います。
もちろん僕が戻ったときに隣にその車が止まっているわけもなく、自腹で修理することに。
(青い塗料が付着していたので青い車だと思う)
もしものために駐車中に車の周り全体を写せるドライブレコーダーを取り付けるのもいいかもしれませんね。
もうひとつは「リセール」。
ポルシェは他のメーカーに比べると非常にリセールの良い車だといわれますが、911に比べるとマカンのリセールが劣るのは事実で、出来れば買ったときと売るときの差額を小さくしたい身としては、非常に悩むところです。
今までに所有してきた車の中だとやはりSUVのリセールは高かったのですが、それ以外のいわゆる普通の乗用車だと5年も乗ると売ったときの金額は買ったときの1~2割くらいになるんじゃないかという感覚です。
ある程度は覚悟していても、実際にその数字を見ると悲しくなりますね。
そして、最後に「運動性能」について書きますが、これに関してはサーキットを走るわけではないので全くといっていいほど心配していません。
素のマカンであっても充分なエンジンパワーがありますし、ポルシェの仕立てた足回りが僕のようなど素人が不満を抱くレベルでないことは明らかです。
「ならマカン買えばいいじゃん」
と思われるかもしれませんが、実は「911DAYS」なる雑誌を昨日購入しており、それを夜な夜な読みながら911購入について妄想を繰り広げる予定となっています。
まだまだどうなるか分かりませんが、いろんなパターンを考えていきたいと思います。