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洗車をしたあとに車を運転していると、きれいに拭き取ったはずなのにガラスに拭き取りムラが...
そんな経験をされた方も少なくないと思います。
昔、ガソリンスタンドでアルバイトをしていたときに「いかにキレイに窓を拭くか」という競争をスタッフ同士でしていたことがあったのですが、ガラスの拭き上げはなかなか奥が深く、お客さんの車を洗車した後にフロントガラスに拭きムラを見つけるとちょっと悔しい思いをしたものです。
今でも自分の車を洗車する時は、ボディ以上にガラスの拭き上げは丁寧に行うのですが、水道水で濡れたタオルを使うと、どんなに頑張ってもスジが残ってしまったりします。
これは水道水に含まれる塩素やミネラルなどの水以外の物質がガラスに残ったもので、その割合は地域によっても異なりますが、一般的な水道水だと100ppm前後といわれています。
(僕の住む地域の水道水は70ppmくらいでした)
これらの不純物は「蒸発残留物」と呼ばれていて、その名前の通り水が「蒸発」した際に「残留する物質」です。
洗車した後に拭き取りを行わずそのまま放置すると、水が蒸発する際にどうしてもこの「蒸発残留物」がボディに残り、イオンデポジットやウォータースポットの原因となります。
なので、洗車をしたら出来るだけ速やかに水滴を拭き上げるのがいいのですが、天気のいい日に直射日光の当る場所で洗車をしたのではどんどん水が蒸発してしまいますし、洗剤が残ったまま乾燥するのはボディの塗装にもよくありません。
「天気もいいし、洗車でもするか」となりますが、出来れば曇りの日、そしてボディが冷えている状態で洗車することをオススメします。
「純水洗車」って何??
最近は「純水洗車」というものがありますが、これは洗車の際に使用する水を水道水ではなく「純水」を使用するというもの。
「純水」とは、不純物の混ざっていない水のことで、水を活性炭フィルターなどでろ過し、イオン交換樹脂に通すことでイオンを吸着除去します。
これによって不純物ゼロの水、つまり「純水」が作られるのですが、この水には不純物が混ざっていないので乾燥しても水道水のようにボディ表面に何かが残ることもありません。さらに純水は普通の水道水よりも汚れを落とす力自体が強いと言われているので、洗車には最適なのかもしれません。
ですが、純水を作るためには専用の装置も必要ですし、イオン交換樹脂の寿命なども考えると、かなりの洗車マニアの方以外は費用対効果の面で微妙な判断になりそうです。
そこで、僕がオススメするのは純水での「内窓清掃」。
もちろん外窓もOK。
僕はタバコを吸いませんし、同乗者でもタバコを吸う人はいないのですが、いつの間にか内窓は結構汚れていて、気付かないうちに汚い空気を吸い込んでいるのかもと考えると少し怖くなります。(そう思うと、テスラが採用する生物兵器対応のHEPAフィルターの着目点はすごいのかも)
純水で窓を拭くと、不純物の残留が無いのでキレイに拭くことが出来ます。
ですが、元々窓に付いていた汚れがあるとどうしてもスジが残ってしまったりするので、まずはしっかりと汚れを落とします。
そして、キレイに汚れが取れたら、純水を窓にスプレーし拭き取りを行います。
このとき、普通のタオルだと繊維が残ってしまうこともあるので、僕は「プラスセーヌ」という吸水クロスを昔から愛用しています。(内装、外装ともに)
もしくは、ペーパータオルなどでも代用可能です。
軽くスプレーして吹き上げると「キュッキュッ」といかにも汚れが落ちている感触がして、満足度も高いです。
僕の場合、会社で純水を使用していることもあり、小さなスプレー容器に少しだけ分けてもらっているのですが、一般的にはドラッグストアで販売されている「精製水」でOKです。
呼び方は違いますが「精製水」も「純水」も同じ不純物ゼロの水だと考えています。
「精製水」はだいたい「コンタクトレンズ用品」のコーナーで販売されていて、500mL入りのものが100円程度で購入可能ですので是非お試し下さい。
また、純水(精製水)は洗車以外の掃除にも使えます。
洗面所の鏡を磨いたり、冷蔵庫やトースターの鏡面部分、スマホの画面を拭くのにも使っていますが、キレイに汚れが落ちて拭きムラも出ないので気持ちがいいです。
そして、純水を手に入れたら是非試して欲しいのですが、鏡にスプレーで純水を吹きかけてそのまま放置してみて下さい。
普通の水道水だと水滴の跡が残るのですが、純水だと全く跡が残らずにキレイに蒸発します。
純水も水道水も見た目は同じ無色透明の「水」なのにこんなにも結果が違うのはちょっとした驚きでもあります。
他にも何か面白いものがあれば紹介していこうと思います。