妻夫木聡が出演するホンダ フィットのCMを見て思ったこと

あのCMの目的は何?

引用元:ホンダHP

最近テレビで放送されているホンダフィットのCMを見ていて疑問に思ったことがあったので書いてみたいと思います。
先にお断りしておくと、僕はCMや広告作成などに携わる仕事をしているわけではなく、これからお書きするのはあくまでも素人の個人的な感想です。

さて、皆さんも恐らく見たことがあると思うホンダフィットのCM。
海岸線の道路をフィットが走っており、後部座席の窓が開くとそこには俳優の妻夫木聡さんが。
そして「よくできてんのよ。乗ってく?」というセリフを発するというCMです。

このCMを見てまず最初に「なんで後部座席???」という疑問が頭に浮かびました。
車のCMはたくさんありますが、最近だとトヨタGRヤリスのCMが個人的には印象に残っています。
単純にGRヤリスが峠の山道をドリフトしながら走り抜けていくというCMですが、GRヤリスという車の性格を見事に表現していて、純粋に「かっこいい」「速そう」という感想を持ちました。
もちろんトヨタも視聴者にそういう印象を与えるためにあのCMを作成したわけで、あれを見て「街中でも運転しやすそう」「荷物もたくさん載りそう」という印象を抱く人はまずいないと思います。

逆に、フィットと同じホンダ車である「フリード」の場合は、女優の小池栄子さんがフリードを運転しており、カラフルなボディーカラーや運転のしやすさなどをアピールするCMになっており、ターゲットは「女性」、とくに主婦層を狙ってのものだと思います。

では、フィットのCMはいったい何を目的に作られたのか?
考えてみたのですが、答えが浮かびません。

妻夫木聡さんのファンなら「フィット欲しい」となるのかもしれませんが、車というのはファンだからといって簡単に購入できるほど安いものでもありませんし、それを狙って妻夫木聡さんを起用することもまず無いでしょう。
妻夫木さんはドラマ「危険なビーナス」の中でBMW X7を運転していましたし、運転が出来ないわけではないと思うのですが、それなのにあえて後部座席に乗せたのは何故なのか、本当に理由が分かりません。

もちろん、CM作成には多くのプロが関わっており、多額の費用も発生しているわけで、大したコンセプトも無く深く考えずに作られるということはまず無いでしょうし、きっと僕のような素人には分からない深い意図があるのでしょうね。

井上陽水の出演した「セフィーロ」のCMを思い出した

今回のフィットのCMを見て思い出したのは、井上陽水さんが出演していた「セフィーロ」のCM。
調べてみると1988年のCMだそうで、かれこれ33年も前のCMなんですね。
フィットのCMと同じように、走っているセフィーロの助手席の窓が開くとそこには井上陽水さんが。
そして「みなさんお元気ですか?」のセリフを発するわけですが、このCMのインパクトはなかなか大きく、こうして今でも覚えているわけですが、もしかすると今回のフィットのCMもそれを狙ったんじゃないか!?と思ったりもします。

当時、このCMがセフィーロの販売にどれだけ貢献したのかは分かりませんが、フィットの販売もなかなか苦戦していると聞きますし、CM効果で販売が増えるといいのですが。

個人的には現行フィットのデザインは嫌いではなく、全体的にうまくまとまっているなと思っています。
ただ、うまくまとまっているが故にインパクトに欠けるのも確かで、他人とは違った個性を求める消費者には魅力的に見えないのかもしれませんね。

かつてのホンダはF1での活躍を市販車の販売にも上手く結び付けて、NSXを初めとしたスポーツカーを多くラインナップしていましたが、現在は軽自動車やミニバンなどのファミリーカーのイメージが強くなっています。
ですが、オデッセイも生産終了がアナウンスされましたし、F1からも2021年で撤退と言われており、これからどうなっていくのか少し心配ですね。

CM動画はこちら

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